北九州市マンション大規模修繕のシーリング工事
北九州市門司区でマンションの大規模修繕工事が行われています。
今回はその中のシーリング工事について施工事例をもとに紹介します。
まず🟢🟢 シーリング工事とは?
「建物の外壁ボード間のつなぎ目」や「外壁とサッシの隙間」など、動きの多い目地または
隙間などに高度の防水性・機密性等を確保することを目的とした工事のことです。
なぜ🟢🟢 シーリング工事をしなければならないのか?
シーリング工事を行うことによって、建物の隙間からの雨水の侵入を防ぐことができます。
さらに、地震で建物が揺れた時や強い風の風圧を受けた時に、目地(部材間の継ぎ目)の動きに
追随、伸び縮みをし、建物を漏水等から守ることが期待できます。一見すると地味な修繕ですが、
建物を長く大切に使うために欠かせないのがシーリング工事です。
シーリング工事をした後🟢🟢
建物の隙間を埋めたシーリング材がその役割をしっかりと果たすには、定期的なメンテナンス
が必要です。常に外部環境にさらされるシーリング材は、太陽の紫外線等の影響を受け、約5年
程経過するとひび割れ、肉やせ、剥離などの劣化が始まるからです。 メンテンスを怠ると、
水を通す隙間を塞いだり、建物の動きに追随して伸縮するという本来の性能が発揮できなくなり、
建物全体の劣化をスピードアップさせてしまいます。
~シーリング工事の手順~
シーリング工事には、「打ち替え工事」と「打ち増し工事」があります。
打ち替え工事とは、既存のシーリングをすべて取り除いた後に、新しいシーリングを充填する工事
のことです。打ち増し工事とは、既存のシーリング材の上に新たにシーリング材を足す工事のこと
です。打ち増し工事は、シーリング材が硬化やひび割れなど劣化が進み切っていない場合に行われる
予防的な処置となります。既存のシーリング材を撤去する作業がない分、打ち替えよりも単価を抑え
ることができます。
では、北九州市門司区の現場のシーリング工事の様子を手順を追って紹介します。
こちらの現場は、シーリングの「打ち替え工事」となります。
〈除去〉打ち替え工事の場合
既存のシーリング材を取り除きます。
〈清掃〉
新しいシーリング材を埋め込む前に、古いシーリ
ング材が埋め込まれていた部分を綺麗に掃除しま
す。
〈バックアップ剤/ボンドブレーカーの取
り付け〉
シーリング材を充填する前に、シーリング材が建
物のゆがみや動きについていけるようにするため
に、バックアップ剤やボンドブレーカーを取り付
けます。
※バックアップ剤とは、シーリング材を充填する
目地(部材間の継ぎ目)の深さを調節し、三面接
着を防ぐものです。外壁のシーリング工事は、二
面接着が基本です。三面接着では、シーリング材
が自由に動けなくなり建物のかすかな動きに追従
したり建物にかかる力を干渉したりという役割を
果たせなくなるからです。ボンドブレーカーは、
継ぎ目が浅くバックアップ材が入れられない時に
使われる部材です。
〈マスキングテープによる養生〉
シーリングに使う薬剤が余分な場所に付着しない
ように、マスキングテープで保護します。
〈プライマーの塗布〉
シーリングを施す場所に錆やホコリがなく乾燥し
ていることを確認し、シーリング材を目地に接着
するプライマーを塗布します。
〈シーリング材の充填〉
コーキングガンと呼ばれる器具を使い、シーリン
グ材を目地に充填します。
〈へらで鳴らす〉
充填したシーリング材を、へらを使って押えて圧
着っさせます。密着性を高めるとともに、余分な
シーリング材を除去し、表面をきれいに整えます。
〈工事完了〉
シーリング材が乾ききる前に、マスキングテープ
をはがして完了となります。
***シーリング工事で注意した点***
シーリング工事は耐用年数の低下につながるため、雨天時や低温の日を避けて施工しました。
打ち替えというのは、きめの細かい作業を確実に行わなければならない難しい作業ですので、
雑な工事をすると後にひび割れや水漏れなどの不具合につながりますので有資格者による専門家
による施工を行いました。