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マンション大規模修繕の見積もりの取り方を解説!チェックしたい項目とは?

大規模修繕の豆知識 2022.01.03 (Mon) 更新

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「大規模修繕の見積もりは、普通の住宅工事と同じ取り方で大丈夫?」
「大規模修繕の見積もりを正確な取り方を知りたい」

と、考えているマンションのオーナーさんや大家さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、大規模修繕の見積もりの取り方、取る前後の流れ、チェックポイントを解説します。

適正な見積もりが取れれば、費用を抑えられたり、無駄のない工事を行ったりできるでしょう。

 

大規模修繕を成功させる見積もりの取り方

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大規模修繕を成功させる見積もりの取り方には、以下3つがあります。

・相見積もりをする
・見積もりの工事内容を統一する
・同じ業者からも複数の見積もりを取る

大規模修繕は、住宅のリフォームとは違って費用も時間もかかるものです。
見積もりを取る段階から、工事を成功させられるように準備しましょう。

相見積もりする

相見積もりは、複数の業者に同じ施工内容の見積もりを依頼することです。
大規模修繕や住宅のリフォーム工事のときなどはもちろん、引っ越しや、金額の大きな買い物をするときにも行います。

相見積もりをすることで、サービス内容や費用などが比べられるので、費用を抑えた、品質の高い工事をしてくれる業者が選べます。

相見積もりでは工事内容を統一する

相見積もりの際は、依頼する工事内容を統一しておきましょう。

相見積もりは、費用や工事の内容を比較するために行うので、どの業者に依頼する場合も、工事内容は統一しておくほうが比べやすいのです。

事前に、修繕で使うアイテムのグレードや、メーカーなどを定めておくと、比較しやすくなります。

同じ業者からも複数の見積もりを取る

「ここ!」という業者を決めたら、その業者にグレードの異なる見積もりをいくつか依頼してみましょう。
自分たちがしようと思っている修繕内容や金額について、比較検討しやすくなります。

また、複数の業者に依頼するのが面倒という人も、この方法がおすすめです。

 

大規模修繕の見積もりを取る順番

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大規模修繕の見積もりを取るまでの順番は、以下の流れになります。

・建物診断する
・工事内容や費用概算などの使用を決定する
・業者選びと見積もりの依頼をする

マンションやビルの工事は、住宅とは違い、高額で期間も長いため、しっかりと予定を立てて見積もりを依頼するようにしましょう。

建物診断

まずは、建物診断を行います。
建物診断とは、建物の現在の状況を知るためにする検査のことです。

見積もりの項目や長期修繕計画の内容を定めたり、相見積もりを依頼したりする際に使われます。

工事内容や費用概算などの仕様を決定

建物診断の結果を参考に、修繕内容、工程、材料、その数量やグレードなどが書かれた仕様書を作成します。
仕様書は、見積もりを依頼するうえで欠かせない書類です。

見積もりの提出期限や費用の支払い条件などが書かれた「見積要領書」も併せて作成しておくと、見積もりの依頼がよりスムーズになるでしょう。

業者選びと見積もりの依頼

いよいよ、業者選びです。
業者については、ホームページで業者の過去の実績を調べたり、目星をつけた業者が実際に修繕した建物を見学したりするなど、数社、ピックアップしてみましょう。

マンションを建てた業者はもちろん、コンサルタントに業者の選択を依頼するのも方法のひとつです。
業者の目星をつけたら、実際に見積もりを取ります。

 

大規模修繕の見積もりの取り方以外で知っておきたい情報

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大規模修繕の見積もりを実際に取るときには、

・大規模修繕の費用相場
・消費税や諸経費

について知っておくと、依頼がスムーズになります。

大規模修繕の費用相場

費用相場を知っておくと、見積もりの金額が適正価格かどうか判断しやすくなります。
1回目の大規模修繕の費用相場を参考にすると、平均で100万円かかるとされています。

消費税や諸経費

見積もりの金額には、消費税が含まれていない場合もあります。
大規模修繕の費用は、ほかの工事に比べると多額の費用がかかります。

もし、見積もりの金額に入っていないとなると、実際の金額がわからず、支払いの段階になって予算がオーバーしていると気づく可能性があるのです。

また、諸経費とは、現場管理費や工事関係費用など、工事のマネージメントにかかる費用となります。
設計事務所によって諸経費率が異なるので、注意が必要です。

工事項目ごとに計上してもらうと、あとあと見積もりをチェックしたり比較したりするときに理解しやすくなります。

 

大規模修繕の見積もりのチェックポイント

普段から見積もりをよく見るという人は少ないのではないでしょうか?
特に、大規模修繕の見積もりは額が大きいので、その内容を瞬時に理解するのは難しいでしょう。

ここでは、大規模修繕の見積もりでチェックしたいポイントを解説します。

数量や単価、工事部位などの詳細が書かれているか

まずは、使用する材料の名前や数、単価、合計金額などが省かれず書かれているか確認しましょう。
「一式」とだけ書いてある場合は、何にどれくらいの費用がかかっているのか不透明です。

見積もりの内容が適正なのか知るためにも、材料の数量や単価、工事部位などの詳細が書かれているかは重要なチェックポイントになります。

消費税込みの金額が書かれているか

消費税込みの額が書かれていないと、あとあと予算が足りなくなる原因になる場合もあります。
消費税込みで書いてもらえるように依頼しましょう。

 

大規模修繕の見積もり金額が高くなりそうな場合の対策

大規模改修の見積もり金額が予想よりも高くなりそう、もしくは高かったということも起こり得ます。
ここでは、見積もりの金額が高くなりそうなときに試したい、

・点検とメンテナンスを定期的に行う
・管理費の削減や修繕積立金の値上げ
・修繕内容を見直す

といった対策を紹介します。

点検とメンテナンスは定期的に行う

定期的に点検やメンテナンスをしておくと、大規模修繕のときにまとめて修繕する必要がなく、修繕時の費用を抑えることができます。

これから大規模修繕をするという建物のオーナーさんや大家さんは、ぜひ大規模修繕以外の時期にも点検やメンテナンスを行ってみましょう。

管理費の削減や修繕積立金の値上げをする

管理組合に掛け合って管理費を削減したり、修繕積立金を値上げしたりして、そのお金を修繕積立金に回すのも手段のひとつです。

管理費とは、共用部分の維持と管理に使われる費用を指します。
金利が付かないのが魅力ですが、居住者からすると、毎月支払う費用が上がり大きな負担となります。

反感を買い、結果的に滞納につながることも考えられます。
公的機関や金融機関などから融資を受ける方法もあるので、併せて検討しましょう。

修繕内容を見直す

修繕計画を見直すと、費用不足の解消につなげられる可能性があります。
コンサルタントや修繕委員会のメンバーの力を借りて、修繕内容をチェックしましょう。

自社施工の業者を選ぶ

自社施工の業者に依頼すると、中間マージンが発生しないため、費用を抑えることにつながります。
業者のホームページをチェックすると、自社施工したことがあるかどうかがわかる場合があるので、調べてみましょう。

 

大規模修繕の見積もりの取り方を事前に把握しよう

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大規模修繕の見積もりは、それ以前に大まかな予算を理解したり、どんな工事が必要なのか知ったりする、事前の情報収集が大事になります。

そこがはっきりしていると、見積もりも依頼しやすく、相見積もりでも比較が簡単になるでしょう。

良い業者に依頼し、大規模修繕を成功させるためには、見積もりの取り方を事前に把握するようにしましょう。