北九州市大規模修繕工事~タイル補修工事編~
山口県宇部市でマンション大規模修繕工事がはじまりました。
北九州市からの施工になりますので山口県の協力業者さんとの連携しての工事となります。
今回のマンションは地上12階建てのRC77戸です。
近くにJR線が走っている為、仮設足場工事では足場の補強を強めにしたり
養生ネットが飛ばされないような補強工事をします。
また監視人を配置するなど細心の注意が必要です。
こちらのマンションはタイル面が多く下地補修工事にてタイルの浮きや
割れなどをしっかりと施工する必要があります。
打診調査を入念におこないチェックをしなければなりません。
打診棒でタイルを1枚1枚叩いていく作業となりますが、
浮きがあれば打診棒を弾くような異音がしますのでその部分のマーキングをします。
タイルの貼り替えはほとんど同じものが在庫として無い為、
類似タイルで貼り替え工事を行うか、もしくは新しく焼く場合とがあります。
今回は新しく焼いてほとんど見分けがつかないようにしました。
打診調査が完了しましたら浮きや割れ部分の施工範囲のマーキングを行います。
タイルひび割れの場合は、割れたタイルの撤去工事を行います。
タイルは2~3色でグラデーション模様にしているものが多いので配色に注意が必要です。
目地埋めと洗いを行いましたら完成です。
タイル浮きの場合は、ボンドを目地に孔を空け注入します。
注入作業が完了しましたらボンドの乾燥の確認を行い注入孔を目地詰めします。
このように、タイル補修工事は浮きと割れに分けタイルが落ちて事故につながらないように
細心の注意を払い入念な工事が必要となります。
タイル部分以外のモルタル部分につきましては、浮き箇所の範囲やひび割れの大小、
深さなどを細かく調査する必要があります。
縦ヒビや横ヒビも確認を行い爆裂して滑落しそうな箇所は斫り工事が必要です。
斫った際に鉄筋がむき出しになり錆びている場合はその処置も必要となります。
マンション大規模修繕工事では、建物の長年のさまざまな部分の劣化を調査し
修繕しなければなりません。